つけ麺店を開業したい!おさえておきたい「基本知識」
数あるラーメンのジャンルの中でも、確固たる地位を確立した感のある「つけ麺」。
ブームから文化へと変わり、根強い人気のメニューとして全国各地でつけ麺店がしのぎを削っています。
競争の激しいラーメン業界にあって「つけ麺」という点で差別化が図れる一方で「つけ麺」そのものとしての個性を出すのは非常に難しいメニューです。
そこで、新たに「つけ麺店」を出店したいという場合に知っておきたい基本知識について説明していきます。
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開業資金の目安を知っておこう
ラーメン・つけ麺店の開業では、できるだけ初期コストを抑えることがとても大切になります。 全国にあるラーメン店は約35,000店以上あり、これは全国のコンビニ店数(約14,000店)の2倍以上です。 これだけ競合相手の多い分野で勝負するためには、事業が軌道に乗るまでできるだけコストをかけないようにすべきと言えます。
店舗の物件から内装、設備などの初期費用をイチから準備していくと、おおよそ1,000万円から1,500万円はかかるというのが一般的です。 それに加えて事業が安定するまでの運転資金(最低限6カ月分は必要)、広告費用、人を雇う場合は人件費などが必要になるので、こういった事業経費だけでも500万円から600万円はかかってくることが予想されます。 したがって、初期費用のなかで特に費用の大きな部分を占める「内装工事費」と「物件取得費」を抑えることのできる「居抜き物件」を優先的に選ぶことが重要です。 居抜き物件の場合は、前のオーナーが使用していた設備などを安く買い受けられるケースも多く、全体的なコストダウンにつながります。
ただし、このようなコストをできるだけ抑えた初期投資であっても、運転資金と合わせると1,000万円前後の資金は用意しておきたいところ。 十分な資金がないという方は、借入先をあらかじめ確保する、フランチャイズ契約によって開業するなど、事業形態においてさまざまな工夫が必要になるでしょう。
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ラーメン・つけ麺店はメニューの差別化が重要!
ラーメン・つけ麺店の経営では、他店舗との差別化が欠かせません。 ダシの種類、麺の種類や具材の違いといったところで差別化を図るのが基本で、ダシは複数用意してお客様に選んでもらうという手法もあります。
また、麺の「種類」や「量」にも細かくこだわっていくのも大切です。 「ダシと麺のからみ方がイマイチ」といった印象を持たれた店にはファンが付きにくいので、メニューごとのきめ細かな麺のゆで方、麺の量の調整などで、さまざまな試行錯誤が必要です。 多くの競合店や人気メニューなどをしっかり調査して、コストやおいしさ、わかりやすい特徴を持った「主力メニュー」を考案していきましょう。
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店舗物件を選ぶ方法は?
ラーメン・つけ麺店の開業では「店舗の選定」が事業の命運を分けるほど重要で、ここに1年以上かけるオーナーもいるほどです。 できるだけコストを抑えつつ、自分の理想とする客層の多い立地、店舗面積といった条件を満たす物件を選定する必要があります。 ただ、このような良い物件はなかなか表には出てこないのが実情です。 地元の不動屋さんでも表立って物件広告を出していないことが多く、良い物件があったとしても大手のフランチャイズ店などによって既に押さえられているということもしばしばです。
そこでおすすめの方法としては、地元の商工会などに入って相談するという方法です。 地元のコミュニティーに入り込むと、広告やインターネットには出てこない重要な情報を得られることが多く、集客や立地に関しても経営に役立つ多くの情報を集めることができます。
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将来を見越した「立地」を選ぼう!
店舗選びと同時に重要なのは「立地」です。 立地を選ぶ際には周辺の客層の見極めと、店舗周辺の人の流れを予測して最適な場所を選んでいきましょう。 ラーメン・つけ麺店で事業を軌道に乗せるためには、お客様の回転数が重要になるので、人通りの多さは重要な要素です。
特にオフィス街でランチタイムに多くの集客が見込める場所は回転数をあげるのに適しています。 狭い店舗ほど行列ができやすく、繁盛店のイメージを作りやすいですが、一方で行列が周辺に迷惑がかかるような立地もあるので、事前のリサーチが欠かせません。
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収入の目安についても知っておこう
事業が軌道に乗るまでは集客ひとつとっても苦戦の連続です。 数字の目安がないままで営業していくと、尻すぼみになっていく可能性があります。 そこで、大まかな収入の目安について知っておきましょう。
たとえば、3坪くらいの小店舗で従業員1人の店とした場合、家賃と光熱費で20万円、人件費で20万円、広告などの雑費が10万円ほどかかるとすると、経費が50万円です。 ラーメン・つけ麺店ビジネスでは原価率は約30%が基本ですので、原価200円とすると一杯670円以上での提供になります。 そうすると、数字上では1カ月に約1,100杯、月に25日営業したとして1日当たり44杯提供してようやく16,000円ほどの黒字になりますが、これでは経営者の給与は出ません。 これが1日当たり80杯提供できるようになると約44万円の利益が出ます。
実際には設備機器の故障リスクを想定して修繕費の積立もありますし、開店に向けて借り入れしていれば返済もあるでしょうから、収入はこれよりも少なくなるはずです。 具体的な計算をして、収入を確保するためにどれだけの売上が必要なのか、どうすれば経費削減できるのかを考えることはとても重要になります。
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まとめ
競争相手の多いラーメンビジネス業界において、黒字経営を続けるには多角的な面から考えた戦略も必要となります。 ラーメン業界は飲食業を開店するうえで敷居が低いといわれていますが、継続して安定的な経営を続けるのは簡単ではありません。 開業に際しては経営者として美味しさだけでなく、店を目立たせるための「コンセプトの決定」や「綿密な集客戦略」も必要となってくるので、開業資金準備と同時にマーケティングの研究をはじめとした「経営の勉強」もしっかり行っておきましょう。
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