油そば店で開業するためのポイントとは？

1

油そばと他のラーメンの違いとは？

油そばとは、麺と油とタレだけで構成される麺類です。 ラーメンとの違いはスープがない点です。 ラーメンの麺と調味料である油やタレを混ぜて食べます。

どんぶりの底の部分にラードと醤油を混ぜたものがあり、その上にラーメンの麺が乗っていて、食べるときには酢やラー油、オリーブオイルなどをかけて油と麺をなじませます。 トッピングについては、ラーメンと同じようにチャーシューやメンマなどが乗っている場合が多いです。 油そばを作る場合はスープが必要ありませんので、ラーメンよりも低い原価でできるという特徴があります。

2

油そばレシピの基本

油そば店で開業しようと考えている人は、まず油そばを作れるようになる必要があります。 油そばを作るレシピのポイントは、麺と油・醤油タレの分量のバランスです。 割合を変えることで特徴のある油そばができますが、分量の割合は、麺160に対して油30、醤油10が基本となります。 この割合で油そばを作れば、油そばらしい味になるといわれています。 独立開業する場合は、この割合を基本にして少し変更することによって独自の味を創り上げることも大切になるでしょう。

3

開業にあたっての融資制度

油そば店の開業にあたっては、店舗の保証金や内装・外装工事代、設備代さらには開店時の宣伝費用などの開業資金が必要となります。 すべて自己資金で用意するのが大変な場合は、融資制度などを活用するとよいでしょう。 日本政策金融公庫の創業融資や信用保証協会が信用を供与する形の融資などを活用できる場合があります。

また、市町村が行っている融資を利用するという手もあるでしょう。 それ以外としては、銀行に融資をしてもらう方法もあります。

4

居抜き物件を視野に入れて開業資金を節約

開業にあたって融資を受けた場合は返済をする必要があります。 また、開業後の運転資金なども必要になります。 そうなると開業後も手元の資金は減少する可能性があります。

そのため、開業費用はできるだけ抑えるのが成功のコツと言えます。 開業費用のうち、店舗の内装・外装費用は居抜き物件を活用することで抑えることができます。 居抜き物件とは、スケルトンで借りるのではなく、前のお店の内装や外装のまま借りる物件です。

また、油そば作りに欠かせないさまざまな機材についても、中古品を購入することで資金負担を減らすという方法もあります。

5

フランチャイズシステム活用も視野に入れる

飲食店経営の経験がない場合は、いきなり油そば店を始めても上手くいくだろうかと不安を感じる人もいるでしょう。 そういった場合は、有名店の店名を掲げて集客でき、経営ノウハウ指導が受けられるなどのメリットがあるフランチャイズシステムを使うという選択肢もあります。

よく知られているフランチャイズとしては、唐辛子ベースのタレが特徴の「みちまる」、並盛と大盛を同じ価格で提供している「東京油組総本店」、カウンターのみの店舗などが特徴の「油そば味の天徳」、伝統の中にも革新的な味が感じられると定評のある「ぶらぶら」、そして都内を中心に運営している「春日亭」などがあります。

6

まとめ

油そばはスープを作る必要がないという特徴がありますので、原価を低く抑えて低めの価格設定ができるメリットがあります。 それでも、店舗を借りて設備を揃えるとなると、一定の開業資金は必要になります。 できるだけ費用を抑えるためには、居抜き物件を探したり機材は中古品を使ったりする工夫が必要でしょう。

自己資金で足りない場合は、各種融資制度などを活用する方法がおすすめです。 店舗経営のノウハウ不足に不安がある人は、フランチャイズシステムを活用するという選択肢もあります。