飲食店の独立・開業は確定申告の経費が大切!
独立・開業をすると毎年避けては通れないのが確定申告です。 これまでアルバイトや正社員として働いてきた人は給料から直接所得税が差し引かれる源泉徴収によって納税していますので、普段確定申告に馴染みがない人が多いでしょう。 確定申告を行うためには、毎年1月1日から12月31日までの収入と支出をしっかりと把握しておく必要があります。
ただし、支出がすべて経費として認められるわけではありません。 事業に必要な出費のみが経費として認められるため、どの科目の支出が対象になるか経営者ならば理解しておくべきです。
そこで、飲食店の経営に必要な経費の科目についてまとめてみました。
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お客さんをもてなすために必要な経費
飲食店で利益をあげるためには、食べ物や飲み物といったサービスを提供しなければなりません。 そのために必要な仕入に関する費用は「仕入」という科目で処理します。
また、割りばしやお店の収入・支出などを記帳するために必要な事務用品・帳簿類といったものは「消耗品費」という科目で処理するのが一般的です。 他にも店によっては、おしぼりの提供やテレビ・ラジオの有線放送といったサービスを提供していることもあるでしょう。
そのような費用は「サービス費」で処理してください。
「水道光熱費」はその名のとおり、お店を運営する上でかかる電気・ガス・水道に支出した費用です。
ただし、調理を木炭で行うケースではその費用を「燃料費」として、別の科目に記入することもあります。
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店舗を維持するために必要な経費
飲食店で独立・開業するならば、店舗を構えなければいけません。 そのためには家賃や地代といった支出があります。 これらは「地代家賃」という科目で処理してください。
また、独立・開業するときに古い店舗を修繕するケースも多いでしょう。 そのような経費は「修繕費」として計上します。 店舗を維持するためには他にも、万が一のときに備えた火災保険や地震保険へ加入する費用があります。
このような費用は「損害保険料」で経費にすることが可能です。 自前の店舗を構えたときに確定申告で忘れてはいけない経費が「減価償却費」です。 建物や大型備品、車両などは購入時にかかった費用を一度に経費とするのではなく、毎年少しずつ経費計上することになります。
「減価償却費」の償却率は構造や用途によって異なるので、分からない人は税務署の職員に相談してみるとよいでしょう。
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従業員を確保するために必要な経費
飲食店の独立・開業で従業員を雇うのであれば、支払う給料も経費となります。 その場合の科目は「給料賃金」です。
また、従業員の雇用形態によっては健康保険や雇用保険への加入を義務付けられるケースもあり、そのようなときの事業主負担は「法定福利費」として確定申告で処理します。
お店の制服代や従業員による旅行などの慰安行事による出費は「福利厚生費」です。
ただし、慰安行事については社会通念上、一般的に妥当な金額であることが必要とされるケースもあるので注意してください。
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お店の宣伝やマーケティングのために必要な経費
独立・開業をするときには、お店の周囲に対しての宣伝を行うケースがほとんどでしょう。 フランチャイズのような誰でも聞いたことがある店舗であれば話しは別ですが、まったく新規に開業する場合では広告の有無が最初のお客さんの入りに影響します。
インターネットやSNS、新聞や雑誌など宣伝方法はさまざまですが、これらにかかる費用はすべて「広告宣伝費」として確定申告で申請します。
また、開業する場所を見定めるために市場調査を行うこともありますが、こちらは「取材費」です。 調査のためであれば、他店での飲食代も経費として計上することができます。
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まかないは経費になるの?
飲食店ならではの悩みとして、「まかない」を経費として計上するかどうかという問題があります。
実は「まかない」には一定の基準があり、それを超えてしまうと「現物支給の給与」として追徴課税をされるケースもあるのです。 税務上の「まかない」は食事代としてみなされ、その基準は「食事を食べる従業員が半分以上の費用を負担している」「1か月あたりに会社が負担した金額は3500円以下」となっています。
例えば、1食500円の「まかない」の負担が「会社250円、従業員250円」であり、かつ「月に14回食べている」(250円×14回=3500円)であれば基準以下ですので、「福利厚生費」として扱えるのです。
少しややこしい計算になりますので、ボーダーラインに近い人は税理士や税務署の職員に相談してみる方がよいでしょう。
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まとめ
飲食店には「お客さんに喜んでもらいたい」「自分のお店が大きくなる」などのようなやりがいがあります。
しかし、目標を達成するためには経営者としてやらなければならないことがあり、確定申告もそのうちの1つです。
確定申告を行ったことがない人の中には、税金の処理が苦手な人もいますが、それも目標を達成するためには不可欠なことです。
税金の処理に関する知識を身に付けることで地に足が付いた経営が可能になり、一層目標に近づくことになりますので、がんばって確定申告に取り組んでみましょう。
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