独立開業しても失敗する人はどんな人？

個人事業者として独立する人たちの中には失敗し、廃業してしまう人も少なくありません。

そんな開業の失敗ですが、そもそもどこからを開業の成功と呼び、どこからを開業の失敗と呼ぶのでしょうか。

サラリーマンを例に挙げて考えますと、彼らは自分のやりたいことだったり、より多くの年収が欲しかったり、上司に頭を下げるのが嫌だったり、休みが少ないのが嫌だったりして、その現状を変えようと独立起業する場合もあります。

しかし、いざ起業してみれば経営は苦しくやりたいことはやれず、年収はサラリーマン時代を大きく下回り、休みなどろくになく、上司の代わりに取引先に頭を下げ続ける毎日だったということがあります。

開業失敗の大きな原因の一つに年収の減り方や生活がどの程度苦しくなるかという見通しが甘いという点が挙げられます。

年収が多少下がり、生活が苦しくなることを覚悟したうえで起業する方も多くいますが、その多くは今の生活水準を極端に下げなくても何とか暮らしていける程度の年収は手に入ることを前提として覚悟しているため、実際に生活が困難になるほどの現実に立たされた時に行き詰ってしまうことがあります。

結局のところ、生活が困難になるほど年収が減るかどうかは、起業後に売り上げを上げられるかどうかにかかっています。

もし、売り上げが上がらなければ、経営状態も苦しくなり、本当にやりたいこともできないし、少しでも売り上げを確保するために多方面に頭を下げる人間関係にも苦しむことになります。

起業後に失敗するか成功するかはその後売り上げを上げる方法や見通しが正しくできているかどうかにこそかかっていると言えます。