古着屋を開業するには?手続きや計画の方法を解説
今は会社員として働いていても、将来的には独立開業を目指している人もいます。
そして、ファッションに興味がある人にとってのあこがれの仕事のひとつが古着屋です。
古着屋では仕入れのセンスで人気店になることも可能ですし、何より好きなことに従事できる喜びを味わうことも可能です。
開業するにあたってはやらなければいけないたくさんのことがあります。
法的な手続きから仕入れルートの確保、店舗の計画にいたるまで、自分で処理すべきポイントが多い傾向といえます。
事前にやるべきことを整理してコツコツとクリアしていくことが開業に成功する道筋でしょう。
ここでは、古着屋を開業するにあたって必要なプロセスを紹介し、項目ごとに詳しく解説していきます。
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営業認可はどう下りる?各種手続きについて
店舗を開業するとき、管轄の警察署へ伝えないまま店を出してしまうと「無認可店」とみなされてしまい、最悪の場合すぐ営業停止に追い込まれてしまいます。警察署で必要な手続きを行い営業認可をとるようにしましょう。古着屋の場合は法律で定められた「古物商」に相当します。古物商は盗難品が出回りやすい業種なので、国はどこでどんな店が開業しているのかを把握しておく必要があるのです。
そのため、開業を決めたらまずは開業の地域を管轄する警察署を訪問して営業認可の手続きを開始しましょう。警察署にいけば申請用紙を渡されるので、記入したうえで必要書類とともに提出します。必要書類は住民票や身分証明書などが挙げられます。書類と営業内容に問題がなければ提出後40日程度で営業認可が下ります。ここで注意したいのは、認可申請は無料ではないということです。申請を行うだけで1万9,000円の費用がかかるので、用意したうえで警察署に行きましょう。確実に申請を行うためには行政書士などに相談するのもひとつの方法です。事務所にもよりますが総額5万~10万円ほどの相場で対応してもらえます。
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補助金は出るの?初期投資は何に使う?
古着屋を始めるにおいて、大きな問題となるのが開業資金です。地道に自己資金を用意しておくのはもちろんですが、国が定めた補助金や助成金を利用する方法も検討してみましょう。たとえば古着屋は創業補助金の対象となっています。産業競争力強化法に基づく認定市区町村で事業を始める人は、申請が通れば補助上限200万円を「創業・事業承継補助金」の名目で受けることができます。
この補助金は国から民間団体などを通して支払われます。自己資金が十分な人は補助金が必要ないと思うかもしれませんが、初期投資では想定外のハプニングも起こりがちです。物件費や人件費の他、資金が膨らみやすいのが設備投資です。いざ物件に足を踏み入れてみると、意外と換気が悪かったり狭かったりして工事を行うことも珍しくありません。また、パソコンやエアコンなどの機材を購入することもあるでしょう。金融機関から創業支援という名目で融資を受けられることもあり、安心できる場所から十分な資金を確保しておきたいところです。
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古着屋ではインターネットを活用しよう
近年の店舗ではインターネットの導入は欠かせません。特に開業当初のころにはインターネットで業務を行うとかなりの効率化が見込めます。まず、人件費の削減です。ネットショップと並行して営業すれば、従業員が少なくても売上を高めることは可能です。そして、さらなる資金が貯まり店舗を拡大させたところで、従業員を追加するのがおすすめです。宣伝においてもインターネットは重要な役割を果たします。
古着のようなファッションアイテムは、SNSを使いこなしている若者層との親和性が高く、積極的にネット上で宣伝を行いたいところです。FacebookやTwitterのアカウントを作ることは無料ですし、上手な宣伝を投稿すれば大量に拡散されます。SNSの有料サービスを利用したとしても、外注するより宣伝費を大幅に節約できます。店内のイメージを具体的に知ってもらうためにもホームページを準備するようにしましょう。デザイン性の優れたホームページを作成すると、消費者にも大きなアピールとなります。
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仕入れルートはどうやって確保するのか
古着屋にとっては仕入れルートの確保が生命線です。魅力的な商品をそろえることでリピーターを生み出し、売り上げが伸びるようになるのです。かつて、古着屋の仕入れルートといえば買い付けが主流でした。お気に入りの店舗を複数決めて、定期的にアイテムを仕入れにいくルーティーンを生み出すのです。店舗のコンセプトを守りやすくなるメリットがある買い付けですが、労力の面ではかなり手間がかかります。
そこで、近年ではネットショップやオークションを利用して買い付けを行う店舗も増えてきています。仕入れ値を押さえるためには買い取り制度を導入することも有効です。顧客からいらなくなった服を買い取り、古着として販売する方法です。1着あたりの利益率が上がるメリットはありますが、その代わり店舗の雰囲気に合わないアイテムも買い取らなければいけないケースも出てきます。明確な査定基準を設け、買い取りで持ち込まれるアイテムをコントロールできるかが鍵となるでしょう。
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従業員の採用基準は?選考はどうやって行う?
古着屋を開業する時点で、信頼できる従業員を確保しておくことをおすすめします。店長ひとりしか大きな判断を下せる人間がいないと現場はパニックに陥りがちですし、本人の負担も重くなってしまいます。有能な人物を早い段階で採用することが重要です。そのうえで、事業を発展させるためにはさらなる従業員やアルバイト、パートを雇う必要性も出てきます。大切なのは、最初にはっきりとした採用基準を設けておくことです。店の雰囲気とも照らし合わせ、「こういう人材がいれば店のプラスになる」というチェックシートを作っておきましょう。
採用過程は、そのチェックシートを基準にこなしていくと選考がはかどります。選考過程では、まず書類審査から行うのが一般的ですが、応募の連絡があってからいきなり面接を行う店舗も少なくありません。ただし、接客業を任せられるほどしっかりとした人間性があるかを見抜くには、最初に履歴書審査を行ったほうが無難です。履歴書の書式や内容を吟味すれば、面接以前に応募者を絞り込むことができるからです。マナーとして審査結果は1週間以内に通達するようにしましょう。
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集客方法や立地選定を工夫しよう
テスト初期の集客において心がけたいのは、とにかく「まずお店に来てもらう」ことです。1度でもお店に来てもらわなければ良さは伝わりませんし、もしもリピーターが生まれれば他のお客さんを連れてきてくれたり、ネットで口コミを広げてくれたりすることもありえます。初期の集客では多少、採算を度外視してでもセールを行い、店の知名度を高めることを意識しましょう。
また、自店のSNSを積極活用するだけではなく、PR資料を作ってメディアに配布する努力も行いたいところです。立地選定も集客に大きな影響を与えます。可能なら、古着屋が集中している通りや街に店を構えるようにしましょう。ライバルが多いと集客が減るように思われがちです。しかし実際はその逆で、確実に古着への興味がある人が集まってくるだけに、固定客が生まれやすいのです。むしろ、ライバル店に囲まれながら宣伝や外装を工夫して、いかに目立つかを考えた方が得策だといえるでしょう。
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まとめ
古着屋の開業では、時期を決めて計画することが重要です。「今の仕事を辞められたら」「お金が貯まったら」と考えているのでは、多くの人が開業を先延ばしにしてしまいがちです。しかし、開業時期を明確にし、逆算しながら自己資金や事業計画を進めていくと努力の道筋が見えやすくなります。スケジュールが細かく設定されている事業計画は補助金や融資を募る際にも不可欠であり、出資者に対して事業の説得力を強めてくれるでしょう。事業計画は作っている過程で具体的な不足点や必需品を気づかせてくれることもあります。
「いつまでに何をしなければいけないのか」がはっきりすれば手段も練りやすくなります。補助金の申請や物件の選定、従業員の募集に宣伝計画などが高い精度で計画できるでしょう。近年はインターネット環境や補助金制度の充実により、昔より開業のハードルは下がったといえます。やるべきことを整理し、開業後のビジョンも見据えて「成功できる」古着屋を実現させることが重要なのです。
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