夢の飲食店開業!準備に必要なお金やものとは?
飲食店に勤めている人の中には、「将来は自分のお店を持ちたい」と熱い思いを持っている人もいるでしょう。
自分が演出したこだわりの空間で、「お客様に心行くまでおいしい料理やお酒を堪能してもらいたい」と夢や希望に胸を膨らませている人も多いのではないでしょうか。
しかしその一方で、「経営はうまくいくのか」「お客様は来てくれるのか」「そもそも開業できるのか」などと不安を抱えている人も少なくないはずです。
確かにやる気や情熱があっても、開業のための知識や経営のノウハウを知らなければ店を軌道に乗せることは難しいといえます。
オープンしたのはいいものの、売り上げがなかなか伸びずにすぐに閉店…とならないためにも、しっかり下準備をしておきましょう。
今回は、飲食店開業のステップについてご紹介します。
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あなたの夢が詰まったお店にするために!
飲食店を開くにあたり、初めに考えるべきことはお店のコンセプトです。
「どんな料理を提供するのか」「どんなお酒を置くのか」また「それに合わせた店の雰囲気」など、店作りの基礎となる部分を固めていきます。コンセプトがあいまいなままだと、店のイメージが定まらず開業準備もいろいろと手間取ってしまいます。
また実際に経営を始めてみても、何がしたいのかビジョンが定まっていなければ迷うことも出てきてしまうでしょう。開業の準備をそつなく行い、かつスマートな経営をしていくためにもコンセプト作りは重要です。そしてお店の方向性が定まったら、具体的に提供するメニューを考えましょう。経営者本人が料理人なら自分の出したい料理やドリンクを考えます。もし経営者と料理人が別なら、イメージのずれが起こらないようしっかり話し合いながらメニューを作ります。
飲食店の場合は料理がお店の“ウリ”となります。看板メニューと呼ばれるような一品を用意するだけでなく、お客様のニーズを満たすようなメニューを考えてみましょう。そして出すものが決まったらメニューの名前と価格を決めます。シンプルなネーミングならお客様に伝わりやすく、少しひねった名前なら印象に残りやすくなるでしょう。お店のコンセプトと照らし合わせながら考えれば、ぴったりの名前が見つかるのではないでしょうか。価格は何となく決めるのではなく、原価率を計算しながら決めます。原価率とは売上に対する原価の比率のことを指し、一般に30%前後が理想といわれています。
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余裕を持って申請を!飲食店に必要な許認可とは?
飲食店開業にあたって絶対に必要になる資格は「食品衛生責任者」と「防火管理者」の2つです。
実は調理師免許は絶対条件ではありません。食品衛生責任者は飲食店のみならず、食品の製造と販売を行うすべての店や事業所に必要な資格です。たとえば魚屋や精肉店、スーパーといった場所にも食品衛生責任者を置く必要があります。試験などはなく、各都道府県が実施している講習を受けたあとに自治体に申請することで取得することができます。そして防火管理者とは不特定多数の人が使用する施設において、防火管理のために必要な業務を担当する人のことです。
この資格も資格を得るには都道府県や消防署で行われる講習を受けなければなりません。講習の最後に効果測定があり、それをクリアした人にのみ修了書が与えられ資格取得となります。そして必要な資格をそろえたら、保健所に営業許可をもらいにいきます。保健所への申請には以下の5つの書類が必要です。
1.営業許可申請書
営業設備の大要・配置図
水質検査成績書
食品衛生責任者資格証明書(もしくは、それに準ずるもの)
登記事項証明書(法人の場合のみ)
申請料は都道府県によって変わります。たとえば東京都渋谷区の場合は18,300円です(2017年6月時点)。申請が通ったら保健所の担当者が店へやってきて、施設点検を行います。設備が「申請書にある通りか」「施設基準を満たしているか」などがチェックされますが、この際に問題があれば営業許可は下りません。それではせっかく必要な準備を整えていてもオープンできませんから、申請前の事前相談で不明点や心配なことは相談しておきましょう。
もし何かあったときのことを考え、申請は余裕を持ってオープンの10日以上前にするのがおすすめです。そして防火管理者選任届、防火対象設備使用開始届など、消防署にも申請が必要な届出があります。それぞれ申請期限が異なりますので、事前に調べておきましょう。
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開業に必要な資金はどれくらい?
店のコンセプト、開業までのスケジュールのほかに考えるべきことはまだあります。それは必要な資金をどのように準備するかということです。まず具体的にどれほどの金額が必要なのかを4つの面から確認しましょう。
1つ目は「物件取得費」。テナントを借りるために必要なお金です。家賃1カ月分と保証金、不動産会社を利用した場合には仲介手数料がかかります。保証金は敷金のことですが、店舗物件では家賃の6~10カ月分払うのが一般的です。家賃が20万円ならば、120~200万円が必要になります。
2つ目は「設備費」。内装や厨房設備を整えるための費用です。お店や工事の規模によって金額は変わりますが、100万~200万円ほどが目安です。居抜き物件を選べば安く抑えることもできます。
3つ目は「什器類」。テーブルやイス、調理器具、食器などにかかるお金です。どれだけこだわるかによって金額は変わりますが、100万円ほどあれば安心でしょう。
4つ目は「運転資金」。営業を始めてすぐに利益が出るとは限りませんので、光熱費や人件費などの経費を事前に準備しておきます。最低3カ月分は用意しておきましょう。以上が最低限必要な資金です。店の大きさやコンセプトによって変わりますが、600万~1,000万円程度は必要といえます。資金の調達方法は自分で準備するほかに銀行の融資や国の公的な補助金・助成金に申し込む方法があります。特に公的金融機関の融資は利率が低めに設定されていたり、保証人が不要だったりと申し込みしやすい条件になっていることがあります。
公的機関・民間機関のいずれの場合も融資の申し込みには事業計画書が必要です。事業計画書とはこれから始める事業に対してどのような経営や資金繰りをして、借りたお金をどうやって返済していくのかを示す書類です。これが不十分だと融資を受けるのは難しくなってしまいますから、そこに記した数字に対する根拠をきちんと示しながら説得力のある内容にしましょう。
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夢への一歩!いよいよ始まる店作り
開業資金が準備できたら、いよいよ店作りです。まずは店のコンセプトに合った物件探しから始まります。自分の理想を実現させるためにも、店の大きさや立地など考慮しながら物件を選定していきます。不動産屋に任せるのもいいですが、実際に自分の足で街を歩いてみて、人通りの多さや街の雰囲気を確認してみてもいいでしょう。自分の目で見ることでより一層イメージも膨らみやすくなるのではないでしょうか。
そして物件が決まったら、次は内装をどうするのか検討していきます。そのときには設計士やデザイナーなど専門業者と協力しながら、店内の設計をしていきます。デザイナーなどにいろいろと自分の好みや希望を伝えるのはいいですが、お客様目線も忘れてはいけません。「このお店に来たい」「誰かに紹介したい」とお客様に思ってもらえなければ継続的に利益を出すのは難しくなるでしょう。お客様の目から見て「良い」と思える店作りのためには、自分のこだわりを大事にしつつもお客様のことを考えることがポイントです。
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コスト削減も可能!各種アイテムの充実を図ろう
内装ができてきたら、食器などの什器類の準備も始めます。店をオープンしてから慌てないためにも、必要な食器などは事前にリストアップしておきましょう。その際にはどんなお店にしたいのか、つまり店のコンセプトをもう1度思い出すことがポイントです。たとえば「60年代のアメリカ」を店のイメージにしているのに、テーブルに並ぶ食器が和食器ではお客様にちぐはぐな印象を与えてしまいます。置くものによっても店の雰囲気は左右されますから、コンセプトに沿ったアイテムを選ぶことが重要です。
どんなものを選べばいいのかと悩む人は実際に雑貨屋やインテリアショップを見たり、あるいは他の飲食店を見てみたりすれば参考になるアイデアに出会うこともあります。あるいはインターネットで画像検索してみるのもひとつの手段です。そして什器類は新品だけでなく、飲食店専門のリサイクルショップで中古品を購入することもできます。もしくはリースもできるので、経費を抑えて準備することも可能です。
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販促方法にも工夫を凝らそう
テストもちろん内装だけでなく外装にも気を配るべきですが、特に看板には気を使いましょう。看板はそのお店の“顔”であり、お客様に店の場所を知らせる目印にもなります。目立たない看板ではお客様になかなか見つけてもらえないこともあるでしょう。店の場所を説明するときにも不便です。もちろん店のコンセプトに沿って、あえて目立たない看板をつけるのも表現方法のひとつではあります。自分なりのこだわりと予算とをすりあわせながら、どんな看板にするか検討しましょう。
また看板以外にもさまざまな販促ツールがあります。たとえばチラシやポスター、ブログ、SNSでの情報発信などです。近年はSNS上で話題になったことで人気に火がつく飲食店も多いですから、お客様に「どうやって魅せるか」を考えましょう。どれほど良いお店であっても、消費者に知ってもらえないことにはその良さをわかってもらうことはできません。より多くの人に認知してもらうためにも、販促には力を入れましょう。
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まとめ
飲食店を開くときには、必要になるステップがいろいろとあります。その中には店のコンセプトやイメージが決まらないことには進められないことが多いので、まずはそこから取り組んでみましょう。そして店の方向性が固まったら物件を探し、店のイメージに合わせて内装や諸設備を整え、必要な資格の取得や申請を行います。
開業資金は店の規模や内容によって大きく変わるので、コンセプトを決めた段階でおおよその金額を試算してみましょう。資金の調達方法もいろいろありますので、自己資金のほかにも受け取れる融資や補助金を探してみましょう。資金調達ができたらあとは夢に向かって動き出すのみです。計画的に準備して、自分の理想のお店が持てるといいですね。
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