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夢を現実に!パン屋開業成功のための6つのポイント

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子どものころ、パン屋さんになることを夢見た人は結構いるのではないでしょうか。

そして、その夢を大人になってから実現させた人たちも決して少なくありません。

しかし、そのためには、開業までの手順をしっかりと描けるようになっておく必要があります。

「経験や修行は必要なのか」「店舗探しはどのように行えばよいのか」「開業手続きはどうすればよいのか?」「材料の仕入れ先はどうやって探せばよいのか?」など、まずは確実な知識を得ることが大切です。

そうすることで、夢を現実のものにする確率もおのずと高くなっていくはずです。

そこで、パン屋経営にチャレンジしたいという人たちのために、開業までに必要な手順と成功のためのポイントについて説明をしていきます。

1

開業前の修行!技術習得の方法とそれぞれの長所と短所

パン屋を開業するには、当然のことながら製パン技術を身につける必要があります。そして、そのためには「専門学校で学ぶ」「パン屋に就職する」「独学」などの方法が考えられます。まず、専門学校はパン作りを基礎から体系的に学べるのが、大きなメリットです。

ただ、転職してパン屋開業を目指す場合、実践的な修業は積みにくく就学中は収入を断たれる可能性があるため金銭的な負担も問題になってきます。もし、この方法を選択するのであれば、学校で経営しているパン屋で実習があるなど、実践的な授業を行っているところを探した方がよいでしょう。

次に、パン屋への就職ですが、こちらは収入を得ながら実践的な修業を積めるというメリットがあります。ただ、まったくの未経験で就職した場合、最初は雑用ばかりでなかなか実践経験を積めない可能性があるのがデメリットだといえるでしょう。もし、パン屋で就職やアルバイトを行うのであれば、大きな会社より繁盛している町のパン屋さんがおすすめといえます。大型店では作業が分業化されておりパン作りに必要な総合的な技術が学びにくいからです。最後は独学という選択肢です。なるべく短期間でパン屋を開業したいのであればこの方法が最も適しているでしょう。

実際、独学で店をオープンして成功した人も少なくありません。本屋にいけば勉強のために必要な教材は入手可能です。ただ、独学で本格的なケーキ作りを学ぼうとすると、高額な機材をそろえる必要があり、その点がネックだといえます。以上のように、修行の方法には一長一短があるため、よく考えて最も自分に適した方法を選択することが大切です。

2

時間に余裕を持って!開業のために必要な申請手続き

パン屋を開業する際の手続きですが、食べ物を扱う商売であるため、まず保健所で営業許可申請を行う必要があります。最初に図面を持って相談に訪れ、必要事項を確認します。例えば、井戸水や貯水槽を利用する場合には、水質検査を受けなくてはならないなどといった事柄です。

それから、開業に必要な工事が終了する10日ほど前をめどに必要書類を提出してください。工事が終わった後に、保健所の担当者が必要な検査を行い、問題がなければ数日後に許可証が交付されます。もし問題があれば、指示にしたがって改善を行い、その上で再検査となります。次に食品衛生責任者資格の申請が必要です。これは施設の衛生管理や従業員への衛生教育を目的にしたものであり、自治体や保健所などが主催する講習を受ければ修了証がもらえます。そして、それを持って自治体で申請をすれば食品衛生責任者に任命されることになります。

ただ、この講習は参加人数が多いため、直前に申し込むと満員で受講できない可能性がおおきいです。できれば、1カ月ほど前に申し込んでおくのが無難でしょう。なお、調理師、栄養士、製菓衛生士のいずれかの資格を所有している場合は講習が免除され、申請のみで食品衛生責任者になることができます。そして、忘れてはならないのが税務署への書類提出です。

開業1カ月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出し、もし、納税を青色申告で行う場合は、青色申告承認申請書の提出を開業2カ月以内に行いましょう。以上が、パン屋を開業する際に必要な主な手続きですが、時間に余裕を持って計画的に行うことが大切です。

3

集客のために!店のコンセプトやメニューの考え方

パン屋を事業として成功させるためにはコンセプトを明確にする必要があります。

「メインターゲットの客層をどの年齢に絞るか」

「その客層に満足してもらうにはどのような店づくりが必要か」

「店舗の内外装はどのようなイメージで作り上げていくか」

「コンセプトを明確にするために店内演出をどのように行うか」

などといった事柄です。

それらによって、お店の魅力も大きく変わってきますし、何よりもコンセプトが決まらないことには改装にどのくらいのコストが必要なのか金額が定まりません。このあたりは経験がないと具体的な形にするのが難しい面があるため、店舗デザイナーなどと相談しながら決めていくのがよいでしょう。

そして、コンセプトが明確になれば、それにふさわしいメニューが必要です。ただ、コンセプトにこだわり過ぎたパン作りは客層を狭める結果になりがちです。お客様をより多く呼び込むためには、どのパン屋にでも置いてある基本メニューと自分の店ならではの差別化メニューをバランスよく配置する必要があります。そうすることで、近隣から訪れる常連客と商圏外から訪れたり、ネットで購入したりするお店のファンというべきお客様の両方を獲得でき客層に厚みが生まれます。

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4

安価で魅力的なパンを作るために必須の仕入れ先開拓

魅力的なこだわりのパンを開発してもコストがかかり過ぎて赤字が続いてしまうようでは本末転倒です。そして、なるべくコストを抑えようと思えば、仕入先の開拓は重要な要素になってきます。そのためには、パンを作る際に必要な材料を一覧にし、それぞれ個別に安く入手できるところを探すことが大切です。特にネット卸業者はリーズナブルなところが多いので積極的に利用しましょう。

また、卵や肉を仕入れる場合はパン専用の卸業者だけではなく、地元のスーパーなどに卸している業者などを探してみるのもひとつの手です。さらに、卸業者は確保していても不作の年には仕入れができなくなるという事態も考えられます。例えば、バターの仕入れが途絶えてしまうとパン屋にとっては死活問題です。したがって、仕入れ先はひとつ確保したからといって安心するのではなく、いざというときのために複数のルートを用意しておくことがリスクヘッジにもなります。さらに業者を選ぶ際はコストだけでなく品質をチェックすることも大切です。

どのレベルの品質までOKかは個々のパンに対するこだわりによっても変わってくるでしょう。そう考えると、卸業者との下手な妥協は考えものです。契約を結ぶ前に品質をよく確認してどの基準までなら大丈夫なのかを明確にしておきましょう。

5

パン屋開業のために最低限必要な資金

パン屋開業を考える場合、やはり一番気になるのはそれに要するコストです。パン屋を始めるための費用は、「店舗費用」「内外装工事費用」「厨房機器・業務用備品費用」「運転資金」「雑費」の5つに大別できます。それぞれどの程度の資金が必要かを見ていきましょう。

まず、店舗を確保する費用ですが、これは場所や店の広さなどによって大きく異なります。ただ、目安としては「最初の家賃」「不動産会社への礼金」「家賃数カ月分の敷金」を含めて100万~200万円といったところでしょう。

そして、店舗を確保すれば次は内外装の工事です。これもケースによって金額の幅が大きいのですが、主な工事内容としては「壁紙の張り替え」「照明や什器のデザインや施工」「電気・水道・ガス・空調の設備工事」などが挙げられます。そのほかを含めると、内外装の工事は安くても400万円程度というのが相場だといえそうです。また厨房機器・業務用備品に関しても用意しなければならないものはかなりあります。

中でも「パンを焼く大型オーブン」「業務用冷蔵庫」「揚げもののためのフライヤー」「パンをこねるミキサー」「パンを発酵させるホイロ」あたりは外せないところです。ほかにも、パン型、綿棒、デコレーション用品など、細かいものまで数えればきりがないほどです。これもひと通りそろえるのに最低でも400万円程度の資金が必要でしょう。さらに、オープンしてすぐにお金が尽きてしまい、光熱費、材料の仕入れ費用が払えないなどということがないように最低でも100万~200万円程度の運転資金はプールしておきたいところです。

最後に、その他の雑費ですが、これは20万~30万円程度もあれば十分でしょう。以上を合計するとパン屋を開業する際には、最低でも1,000万円程度の資金が必要であるということになります。ちなみに、自己資金だけでは足りない場合、資金調達の方法としては民間金融機関からの融資のほかに公的金融機関、各自治体の融資制度、補助金・助成金などが利用できる場合があります。慎重に検討して無理のない資金調達の方法を選択しましょう。

6

これだけはチェックしたい!物件探しの際の必須事項

テストパン屋開業の第一歩は物件探しからです。想定した客層が多く住む地域で、往来の盛んな場所に手ごろな家賃の物件が見つかれば、それだけ成功に大きく近づいたことになります。ただし、一見良物件のように思えても西日が強かったり、パン屋を開業するには大幅な改装が必要であったりと、あとで問題点が発覚する場合もあります。したがって、ひとりで見て即決するのではなく、できれば、専門家と一緒に3~4軒以上回ってから決めるのが賢明です。

そして、物件を選ぶ際は、人通りや想定される客層を考えるのはもちろんですが、その他にも、内装のデザインや電気、排気設備のチェックなども欠かせないポイントです。例えば、パンを作るのに十分な電気容量や排気施設がなければ、あとで大がかりな工事が必要になってしまいます。逆にパン屋の設備がひと通り整っている居抜き物件の場合は、最初の想定よりも少ない費用で開業ができる可能性があります。

しかし、その場合でも、設備や店のレイアウトが自分の考えているコンセプトに合致しているか、使えない残置物が多すぎて処分費用の方が高くならないかなどのチェックは必要です。さらに、物件選びの際は、店の方角チェックも欠かせません。ちなみに、住宅の場合は南向きの物件がよいとされていますが、商売を行うのにふさわしいのは営業時間中に直射日光が差し込まない東向きや北向きの物件です。

そのほかにも重要なチェックポイントとしては、

「車の止めやすさ」
「周辺交通機関の利便性」
「売り場・厨房・トイレ・更衣室などの広さ」
「競合店の有無」

などが挙げられます。

7

まとめ

パン屋という漠然とした夢を確かな形にするには、何よりも綿密な計画が必要です。運転資金に加え、設備資金もかなりの金額が必要になってくるため、いかに初期コストを抑えられるかが大きなポイントになってきます。居抜き物件を探したり、割安な仕入先と契約を結んだりするなどして少しでもコストを圧縮することが成功への第一歩だといえるでしょう。

ただし、単に安ければ安いほどよいというわけでなく、メニューやコンセプトなど、こだわるところにはこだわらなければお店の魅力でお客様を引き寄せることはできません。このように、夢の実現のためには困難をひとつひとつ解決して理想のお店に近づけていく必要があります。粘り強く課題に取り組み、パン屋開業に向けてがんばっていきましょう。

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投稿者:plus

  • 2017.07.06 投稿
  • 2022.01.19 更新

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