「横浜家系ラーメン」での開業方法についての基礎知識
約35,000店のラーメン店が全国でしのぎを削っているといわれており、ただ単に美味しいラーメンを提供するだけではもはや他店と差別化できない状況です。
そこで、ラーメン自体のコンセプトやブランドイメージの確立した店舗が勢力を拡大している傾向にあり、そのなかでも横浜の「吉村家」を元祖とするいわゆる「横浜家系ラーメン」は全国各地のラーメン激戦区において、その店舗数を着々と増やしています。
今回は横浜家系ラーメンの基本情報と家系ラーメンでの開業パターン、開業方法などについて解説していきます。
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横浜家系ラーメンってどんなの?
一般的に「家系」と呼ばれているラーメンは、豚骨ダシと鶏油(チー油)、濃い目の醤油ダレを組み合わせたスープと太麺が特徴のラーメンで、これにホウレンソウやチャーシュー、海苔をトッピングするのが基本形となっています。 もともと1974年創業の横浜市のラーメン店「吉村家」を元祖とするラーメンの流派で、直接「吉村家」から暖簾分けを許された店だけでなく、吉村家で修業した人が独立したり、分派したり、影響を受けたオーナーが家系を名乗ったりと、家系とされるラーメン店は大きな広がりを見せています。 全国に100店舗以上のフランチャイズ展開をする店も存在し、ラーメン業界の一大勢力として拡大しています。
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代表的な「横浜家系ラーメン」
いわゆる元祖の「吉村家」とその直系とされるラーメン店の数は少なく、「吉村家」を筆頭に「杉田家」「横横家」「まつり家」「はじめ家」などが主に神奈川県内で展開しています。 全国に勢力を広げているのは吉村家に影響を受けた「分派系」や「インスパイア系」が多く、代表的なものは東京と神奈川に店舗を展開する「横濱家」、分派系の代表格である「六角家」、そして全国に100店舗以上のフランチャイズを展開する「壱角家」などが有名です。
「壱角家」は吉村家にインスパイアされて誕生した「壱六家」を元祖とする「壱系」と呼ばれる流派を汲んでいて、焼き牛丼で一世風靡した「東京チカラ飯」から店舗を譲り受けたことで勢力を拡大しました。 このほかにも、横浜家系を名乗るラーメン店は数多く、フランチャイズ展開をしている店も数多く存在します。
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フランチャイズでの開業のメリット
家系ラーメンが全国に拡大している背景には「フランチャイズ化」を事業形態として確立している店舗が多いということが考えられます。 ラーメン屋を物件の選定や材料やメニューの決定など、イチからやっていくと膨大な資金と時間がかかります。
そこで、フランチャイズによる開業を選択すると、すでに成功しているノウハウを学ぶことができるだけでなく、物件選びや材料調達などでサポートを受けることができ、資金力に乏しいオーナーでも事業を始めやすいと言えます。 フランチャイズでは加盟料や権利金などを支払うことになりますが、それでも自力での開業よりもかなり安い自己資金で開業することが可能です。
ちなみに自力での開業では1,000万円から1,500万円ほどの自己資金がかかるとされていますが、フランチャイズならば600万円前後でも開業が可能で、フランチャイズによってはもっと少ない自己資金でも開業可能というところもあるので、資金力やノウハウに自信のないオーナーにとっては、フランチャイズは選択肢のひとつとなるでしょう。
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開業に際して必要となる手続きは?
ラーメン店の開業に関しては特殊な免許などは必要ではありません。 形式的には調理師免許がなくても開業できますし、家系での修業経験がなくても家系と名乗ってしまっても問題はありません。 ただ、お客さんのニーズや安全性を考慮しても、あまり道義的に問題のある開業の仕方はおすすめできないということはあるでしょう。
これとは別に、飲食店開業一般に共通する法律上の手続きをしっかりクリアする必要があります。 まず必要なのは「飲食店営業許可」です。 店舗のある地域を管轄する保健所に対して必要書類を揃えて提出し、保健所の職員による実地検査をパスしたあとに許可が下ります。
また、飲食店経営には「食品衛生責任者」の資格が必要になりますので、必要となる講習を各都道府県で受講する必要があります。 営業開始後は税務署に対して1カ月以内に「営業開始の届出」を提出して、経営開始後は毎年納税の手続きを行っていくことになります。
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開業資金の目安収入の目安は?
フランチャイズでの開業は自力での開業と比べて低コストに済むとは言え、やはり物件取得費用などでまとまった資金が必要となることを考えると600万円から1,000万円程度の資金は準備しておきたいところです。
たとえば、家系フランチャイズの代表格の「壱角家」では、ロイヤリティーは0円ですが、保証金、加盟金、研修費などでおよそ初期費用として約330万円かかりますし、これに加えて物件取得費、内装費などがかかってくるわけです。 数多くのサポートを受けられるメリットは大きいですが、全く自己資金なしで開業できるというわけではないことに注意しましょう。
また、開業までの研修期間としてインターン制度があるのもフランチャイズの魅力です。 インターン期間は月収30万円程度を給料としてもらいながら開業へ向けてのノウハウを学ぶことができるので、未経験からの開業を目指す方にとってはメリットの多い方法でしょう。
開業後は通常のラーメン店同様に収益を上げていくことになります。 簡単に収益の予測をしてみましょう。
ラーメンの原価率は約30%ですから、ラーメン1杯の原価を約200円とした場合、原価÷原価率で売価を求められるため、1杯670円以上での提供となります。 店舗面積5坪から6坪、従業員2名の店舗を例に考えてみると、家賃と光熱費で月40万円、人件費が月40万円、広告費や諸雑費で月20万円の経費が掛かる仮定で必要経費が月100万円かかります(細かくはメニューの設定や店舗の立地などで変わってきますのであくまで参考例です)。 ラーメンを月に約2,900杯売ると原価を引いた利益額が月136万円程度、さらに経費の100万円を引いたオーナーの収入は約36万円と予測できます。 ラーメンを月2,900杯売るには、週6日営業の店で1日当たり約120人以上のお客さんを呼び込まなければなりません。
これだけの集客でもオーナーの手取り額は約36万円となるわけですから、いかに集客力が重要かということが数字として感じられることでしょう。 ラーメン1杯当たりのコスト設定から目標売上と集客数を具体的に割り出し、綿密な経営戦略を練っていきましょう。
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まとめ
横浜の「吉村家」を発祥とする「横浜家系ラーメン」は豚骨ダシと醤油ダシ、鶏油に太麺を合わせたラーメンで全国的に人気のあるラーメンです。 本家の「吉村家」から分派、あるいはインスパイアされた店舗が数多く存在し、その中には全国展開してフランチャイズ化に成功している店も多くあります。 未経験からの開業や十分な自己資金のない状態からの開業を考える際には、こうしたフランチャイズを利用することも選択肢となります。
ある程度まとまった開業資金は必要になりますが、開業に関するさまざまなサポートを受けられるのに加え、家系のブランドイメージを持って開業できるのは大きなアドバンテージとなりますので、ラーメン店の開業を考える際にはぜひ情報を集めてみましょう。
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