「味噌ラーメン」で開業したい!どんな方法がある?
ラーメン店は数ある飲食業の中でも激戦が繰り広げられている業界のひとつで、全国には約35,000店以上のラーメン店があります。
こうした状況で新規にラーメン店を開業しようとするには、一目で他店との違いを伝えられるような「コンセプト」が重要になります。
そこで今回は全国各地で根強い人気を誇り、各地方の「ご当地色」を打ち出しやすい和風ラーメンの代表格「味噌ラーメン」に特化したラーメン店開業方法について説明していきます。
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ラーメン店の独立に不可欠な要素とは?
ラーメン店で独立するためにはまず何より、一目でわかるようなお店の「コンセプト」を考えてお店を営業していくことが重要です。 お店のコンセプトを決めるということは「どんなラーメンを食べられるのか」ということをわかりやすく、明確に伝えられるようにするということです。 そしてそのラーメンをどんな雰囲気で楽しんでもらうか、どの程度の値段でどれくらいの量を提供できるかといったことを総合的に考えてお店のイメージを作っていくことになります。
コンセプトと同じくらい重要なのが「ターゲット」の選定です。 これには立地条件が大きく絡んできます。 ラーメン店は周辺地域のお客さんが主なターゲットになるので、お店の立地とその周りの人の流れを把握することが、営業開始の大前提となります。 大きな幹線道路沿いの店舗と繁華街にある店舗では、同じ種類のラーメンを提供する場合でもお店の外装や広告といった点に大きな違いがあります。
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味噌ラーメンに特化!個人開業のメリットとデメリット
ラーメン店としてのコンセプトで簡単に差別化を図る方法には、特定の種類のラーメンに特化した店舗にするという方法があります。 なかでも全国的に安定した人気があってご当地色”を打ち出したメニューを作りやすい「味噌ラーメン」に特化するというのはおすすめの方法です。 味噌は全国各地にそれぞれの名産となっているブランドがあるので差別化しやすく、野菜などのトッピングのバリエーションも豊富です。 幅広い年齢層に人気があるのも強みで、比較的リピーターが付きやすいラーメンメニューとされています。
ラーメン作りのノウハウがあれば個人開業でも参入しやすいのがメリットですが、個人開業の場合は物件の選定や独自メニューの開発、営業や集客で行き詰ったときに相談相手がいないなどのデメリットも多くあります。 味噌ラーメンはダシや具材にこだわり過ぎると原価が高くなりがちというデメリットもあるので、個人での開業では味へのこだわりだけでなくコストバランスにも十分注意しなければならないでしょう。
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フランチャイズで開業するメリットとデメリット
味噌ラーメンに特化した開業でも、経験が乏しい、資金力や経営に自信がないという場合には、フランチャイズに加盟して開業するという方法が手堅い戦略になります。 フランチャイズは本店のノウハウを学びながら本部のバックアップを受けて開業準備できる、本店のブランドイメージを利用して営業できるといったメリットがあります。 比較的開業資金が乏しくても開業のチャンスがあるというのもメリットです。
ただし、フランチャイズだからと言って開業資金があまりに少ない状態では、開業後たちまち苦しい状態となります。 フランチャイズによっては高額の加盟料が必要になる場合もありますし、営業開始後に毎月ロイヤリティーを支払うパターンでは毎月の収益に対してかなりのプレッシャーがかかることもあります。 本店の意向や命令に逆らえないということも多々ありますから、自分で自由に店を経営したいというオーナーにとっては自由度の低いものとなるでしょう。
こうした観点を踏まえると、できるだけロイヤリティーを取られない、店舗経営のバックアップ体制の充実したフランチャイズを慎重に選んでおくことが重要になります。
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味噌ラーメン店の代表的なフランチャイズは?
では「味噌ラーメン」に特化したフランチャイズにはどんなところがあるか見ていきます。
まず「味噌ラーメン」のフランチャイズの代表格と言えるのが「蔵出し味噌麺場田所商店」です。 「味噌専門店」として全国的にブランドイメージを確立しているだけでなく、フランチャイズとして比較的良心的な支援体制をとっているという特徴があります。 加盟金は100万円でロイヤリティーは月1万円、屋号や一部メニューをオーナーの自由にアレンジできるなどの自由度も高いです。 味噌を中心としたオリジナルメニューの提供でも定評があるのが「くるまやラーメン」。 加盟料は105万円でロイヤリティーなし、メニューや外装は本部指定のものとなりますので自由度は低めですが、充実した研修システムやバックアップ体制が魅力です。
厳しい研修によって確かな技術を身に付けることができ、既存店舗を引き継いでの開業も可能なのが「らあめん花月嵐」です。 加盟料は105万円、ロイヤリティーは売り上げの4.7%と若干高めですが、創業以来の「秘伝の書」によって味へのこだわりを打ち出せるという特徴があります。
北海道の味噌ラーメンで代表的なフランチャイズと言えば「ラーメン寳龍」です。 加盟料は北海道内が30万円、それ以外の地域は50万円でロイヤリティーは月1万円、味噌を中心に塩、醤油たれ、餃子などの独自メニューについて提供を受けられます。 格調の高い雰囲気を大切にしているので外装やメニュー設定などには本部による制限があるようです。
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フランチャイズで失敗しないための経営のポイント
フランチャイズでの開業は比較的成功率が高いとされているのですが、それでも経営に行き詰まってしまうオーナーが後を絶ちません。 その主な原因はしっかりとした経営戦略を立てずに何となく営業してしまったことにあります。
たとえば、十分な運転資金を確保せずに開業してしまうパターンがあります。 加盟料や物件取得費用など、最初にかかる費用についてはイメージしやすいのですが、重要なのは経営が軌道に乗るまでの期間をやりくりするための「運転資金」です。 フランチャイズによるバックアップがあるとはいえ、経営が軌道に乗るまでには半年から1年ほどの期間がかかります。
運転資金が尽きると赤字が増えて精神的にも追い込まれるだけでなく柔軟な経営戦略を取りにくくなるので、経営改善のための方針転換を図りにくく、適切な打開策を取りにくい状況に陥ります。 一般的には初期投資と運転資金を含めて1,500万円から2,000万円ほどの自己資金を準備して開業したほうが良いので、資金力の少ない場合は借入先を確保するなどの方法をとっておく必要があるでしょう。
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まとめ
全国35,000店以上がしのぎを削るラーメン業界において、一目でわかる他店との差別化を打ち出す方法の一つに「メニュー特化」という方法があります。 全国的にリピーターが多く、アレンジのバリエーションも豊富な味噌ラーメンは、その特化メニューとしては最適です。 味噌ラーメンを専門とするフランチャイズも数多くあるので、こうしたブランドイメージを利用するのも適した開業方法です。
ただ、個人開業であれフランチャイズであれ、それぞれにメリットとデメリットはあるので、こうした特徴を踏まえつつしっかりとした経営ビジョンを持ってラーメン店を開業することが大切です。
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