優秀なSVがフランチャイズ事業を成功に導く!SVの役割や能力・育成方法を解説
「SV」とは「スーパーバイザー」の略であり、フランチャイズのSVは加盟店の経営を指導する役割を担っています。
フランチャイズ加盟店の経営を安定させるには、優秀なSVが絶対に必要です。
多くの場合、SV担当者は本部の社員から選出しますが、どのような人物をSVとして育成すればよいのでしょうか?
そこでフランチャイズSVの役割とあわせて、SVに必要な素質と育成方法について解説します。
これからSVを育成しようと考えているフランチャイズ本部や、SVに選出された方は必見です。
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フランチャイズSVの役割
「SV」とは、「スーパーバイザー」の略です。
管理者や監督者といった意味があり、会社によっては「店舗巡回指導員」とも呼ばれます。
フランチャイズSVは本部から加盟店に派遣される指導員のことで、経営指導などを行います。
その対価としてロイヤリティが支払われるため、SVは対価に見合う指導をしなければなりません。
指導不足が原因で加盟店との間に不和が生じないよう、フランチャイズにおけるSVの役割について理解しておきましょう。
1-1. 加盟店への経営指導
フランチャイズSVの経営指導は、売り上げの安定化と利益の最大化を目的とします。
簡単にいえば、加盟店の経営を軌道に乗せることです。
フランチャイズでは法人が加盟者となるケースもありますが、つい最近まで会社員として働いていた方が加盟するケースもあり、すべての加盟者に経営のイロハが身に付いているわけではありません。
したがって、プロによる経営指導がなければ廃業してしまう恐れがあります。
廃業理由は、「資金不足」「周辺環境の変化」「市場環境の変化」「引退」の4つが主ですが、経営が安定しなければ「資金不足」となり、やむなく廃業してしまいます。
開業して間もなく加盟店が廃業してしまうと、ロイヤリティが獲得できないどころか、開業をサポートした本部の人件費が無駄になってしまうでしょう。
順調に加盟店を増やし、フランチャイズビジネスを成功させるには、SVによる加盟店への経営指導が重要です。
1-2. 本部の方針や情報の伝達と統制
本部から新しい情報が発信されたときに、加盟店へ情報を伝達し統率をとるのもフランチャイズSVの役割です。
ただし情報を伝えるだけであれば、SVである必要はないでしょう。
SVは本部の方針や情報を正確に伝えるだけでなく、加盟店を統率しなければなりません。
例えば、本部が開発した新しい商材の取り扱い方や販売方法を教えるのはSVです。
特に清掃業など薬品を取り扱う業種では、ほかの薬剤と混ざると有害なガスが発生したり、特定の素材に使用すると傷つけてしまったりなど、間違った使い方でトラブルが起きる可能性があります。
商材を適切に扱うためにも、SVは加盟店に対してその詳細を説明しておく必要があります。
またメールや手紙の送付だけだと、本部からの情報を間違って認識されたり、連絡があったこと自体に気付かれなかったりなど、いろいろな問題が発生しかねません。
そうなると各店舗で独自の営業をされてしまい、加盟店での営業・販売方法を統一できないでしょう。
商材を適切に取り扱い、ブランドイメージを守るためには、正確な情報を伝えて統一化するSVの働きが不可欠です。
1-3. 本部と加盟店の関係を良好に保つ
加盟店にとって、フランチャイズSVは一番多くコンタクトをとる本部のスタッフです。
経営ノウハウがまったくない加盟者にとって、SVは心の支えとなっているかもしれません。
加盟者と本部はSVという「糸」でつながれています。
SVがいなければ加盟者の声は本部に届きづらくなるため、SVは両者の関係を良好に保ち、風通しをよくするよう努めなければなりません。
本部への不信感や相談があれば、まずSVが対処します。
不信感や不満を募らせればロイヤリティの未払いが起きる恐れがあるため、SVは速やかに問題解決にあたる必要があります。
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フランチャイズSVに必要な能力5つ
SVの経験がある人を新しく採用するケースもありますが、多くの場合、SVは社内から選ばれます。
では社内からSVを選出する場合、どのような能力をもつ人物を選べばよいのでしょうか。
基準となる5つの能力について説明します。
2-1. コンサルティング力
「コンサルティング力」とは、「経営知識をもとに現状把握と問題点・原因の分析を行い、解決策を立てられる能力」を指します。
この能力は加盟店の利益を上げるために必要不可欠です。
コンサルティング力が高いSVがいれば、経営悪化に陥る加盟店が少なくなり、フランチャイズ事業は成功しやすくなるでしょう。
2-2. 傾聴・コミュニケーション力
SVには、加盟者の話をしっかりと聞ける「傾聴力」と、円滑な話し合いができる「コミュニケーション能力」が求められます。
この2つは両者の関係を良好に保ち、問題点を見つけ出すために必要な能力です。
SVは加盟者との間に信頼関係を構築する必要があります。
信頼関係を築ければ、相手との誠実な話し合いができ、適切な経営指導へとつなげられます。
2-3. 営業力・営業センス
加盟店の売上を上げるには、営業力と営業センスも必要です。
これらの能力があれば効果的なアドバイスができるため、オーナーから信頼されます。
もし営業センスのない新人SVが担当になれば、加盟者はどう思うでしょうか?
新人だからと優しくしてくれる場合もありますが、経営が行き詰まっている加盟者であればそうはいきません。
今すぐに経営を立て直したいはずですから、「担当を変えてほしい」と本部に直接クレームを入れる可能性があります。
加盟店の経営指導をしっかり行って加盟者の信頼を得るには、営業力と営業センスが必要です。
2-4. 管理・指導力
加盟店は本部の方針に従って店舗を経営しますが、それにそぐわないような経営をしている場合、問題点を指摘して改善するよう管理・指導しなければなりません。
そのためSVとなる人には、管理・指導力が必須です。
さらにいえば、指導力には「率先垂範」も求められます。
「率先垂範」とは、自ら率先して模範となることです。
ただ理論や知識を羅列するのではなく、SVが自ら行動することで大きな影響を与えることがあります。
フランチャイズの加盟者はSVのやる気を見ると、モチベーションが高まることでしょう。
2-5. プロモーション能力
フランチャイズSVには「プロモーション能力」も必要です。
「プロモーション」とは、「販売促進のための宣伝や活動」を意味します。
本部が開発した新商品や新サービス・新ルールを加盟店に取り入れてもらうために、SVは詳細を加盟店へ説明します。
その際、加盟店が内容を把握できるよう、SVは販促物の宣伝方法についてしっかり理解して説明しなければなりません。
そのためにはプロモーション能力が必要です。
「説明だけなら理解力があればよいのではないか」と考えてしまいそうですが、ただ説明するだけでなく、新商品やサービス・ルールの魅力・メリットなどを伝える必要があります。
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フランチャイズSVの育成方法
「OFF-JT」と「OJT」は、新入社員の教育に採用される方法で、フランチャイズSVの育成にも用いられます。
どちらの方法で育成するにも、知識や経験が豊富な人を講師にすることが大切です。
2つの方法の詳細を解説します。
3-1. OFF-JT
「OFF-JT」とは、「通常業務とは別に行われる座学研修など、職場外研修」のことです。
研修は社内の人材開発担当者や外部の講師を招くかセミナーへの参加で実施され、フランチャイズシステムや経営方針・ビジネスモデル・経営リテラシーについて学びます。
「OFF-JT」は通常業務から離れての研修になるため、通常業務では得られなかったスキルや知識を獲得できる点がメリットです。
3-2. OJT
「OJT」は、「上司や先輩が教育担当となり、業務を行いながら育成する方法」です。
フランチャイズSVの育成だけでなく、新人社員の教育方法としても導入している企業が多いです。
厚生労働省の令和2年度「能力開発基本調査」では、56.5%の事業所が「OJT」を正社員に実施しています。
現場で求められる知識やスキルを習得できるのがメリットで、わからないことがあれば上司や先輩にすぐ相談できます。
デメリットはOJT担当者の負担が大きいことです。
通常の業務と並行して教育するため、「OJT」を採用する場合、担当者の負担が大きくならないよう計画を立てる必要があります。
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フランチャイズ化の相談なら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ
フランチャイズ本部の立ち上げには、加盟者の募集を始める前に決定しておかなければならないことがたくさんあります。
この記事でご紹介したフランチャイズSVもそのひとつですが、ほかに見落としているものはありませんか?
もしも見落としがあれば、事業開始後にトラブルになる可能性があります。
トラブルなくビジネスを進めるには、慎重に計画を立てなければなりません。
この点、フランチャイズ事業に精通したプロに相談すると安心です。
しかし中には、どこに相談すればよいかわからず困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合、ぜひ弊社の「ビジェントフランチャイズ」にお任せください。
「ビジェントフランチャイズ」は、フランチャイズに特化した情報比較サイトです。
フランチャイズ加盟店の募集情報を掲載するほか、専任コンサルタントによるフランチャイズ事業のサポートも行っております。
もしフランチャイズ化でお困りのことがありましたら、ぜひ「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。
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まとめ
フランチャイズSVの役割や必要な能力・育成方法について解説しました。
これからSVの育成を始めようとしている方は、どのような人材を選出すればよいか、イメージが鮮明になったことでしょう。
フランチャイズ事業の拡大には加盟店の増加が必須ですが、加盟店の経営が悪化して次々に廃業してしまえば、事業の拡大どころではありません。
逆に加盟店の経営が安定すれば、フランチャイズ事業は成功します。
フランチャイズ事業を成功させるカギのひとつは、「優秀なSVがいるかどうか」です。
人材の能力を見極めて優秀なSVを育成・選出し、フランチャイズ事業を成功させましょう。
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